【万引伝説収録曲の解説】
【vol.9】After My Lifeで持病克服? の続き。
当時、なにかの雑誌でメタリカについて書かれている記事を目にした。そこに、『メタリカは大作主義的で・・・うんぬんかんぬん』というようなことが書かれていた。
当時まだ、純粋な修行僧のような気持ちでバンド活動に取り組んでいたオレは、『大作主義とは、どういうことだろう?』 と、大作主義なる概念について思いを馳せた。
3~4日、思いを馳せ続けた後、オレは大作主義というものを、『どこか印象的な部分がある曲』という風に解釈することにした。
そんなわけで、いっちょ我々も大作とやらを作ってみるかという意気込みで作曲にとりかかった憶えがある。
自分としては印象的な曲を目指したわけだが、そこはそれ、ド素人集団の万引チョコレイトだ。
ゆっくり演奏する部分が、こころなしか、どんどんモタっていってるような気がする。
いや、たぶん本当にモタっているのだろうが、当時は誰もそんなことは気にしなかった・・・というか、気づかなかった。
共に楽器歴ゼロから万引チョコレイトに参加した、チカとアカガミのリズム隊が、顔を見合わせながら一生懸命タイミングを合わせようとすることで、さらにモタっていく様が目に浮かぶようだ。
『印象的な曲』を目指して作った曲だったが、オレにとっては、当時の初々しい(?)自分達の有様が印象に残る曲になってしまった。